『経営者のための読むコーチング』シリーズは、経営上のいろんな決断の場面を想定して、その時、何を考え、何を決断するのか、読むだけで頭の整理をして、気づきを得て頂くことを目指しています。では、本題に移ります。
前回は、PDCAの最初の「P(プラン:計画)」について書かせて頂きました。今回は、PDCAの「D(ドゥ:実行)」について書かせて頂きます。
作った事業計画は、実行されなければ価値を生みません。しかしながら、実行されない事業計画をたくさんみてきました。折角、練りに練った計画なのに、非常にもったいないです。
そこで実行されない理由を探ったことがあります。その答えは、事業計画を実行する時間がない、というものでした。経営者であっても、社員であっても同じなのですが、皆さん基本的には従来からある業務で手が一杯です。余剰な人員を抱えている中小企業はまずないです。皆さん日々のルーティン作業がしっかりあります。また、業務というのは不思議なもので、時間が空くと、やらなくても良いような業務が自然と生み出されて、いくら時間があいてもすぐにうまってしまいます。そして一度生み出された業務は、余程のことが無い限り無くなりません。
そんな状況の中で、新しい事業計画を実行する訳ですから、無理矢理にでも時間を確保しなければ、「あの計画はすすんでますか?」「はい、やろうとしているのですが時間がなくて出来ませんでした!」という会話が繰り返され、いつしかピカピカの事業計画もただの妄想に変わってしまいます。
では、確実に実行するための方法はなんでしょうか。
誰が、いつ、どこで、何を、何のために、どれだけの量を、どのように、いくらの予算で、を明確に決められるかどうかにかっかってきます。

そして、そのコツは、実際に実行する社員に予め計画してもらうことです。そこまでできれば実行される確率はかなり上がります。
では、お尋ねします。
・毎日繰り返す業務の中で、利益に直接結びつかない業務を3つあげて下さい?
・間接的な管理業務で、10年前と同じことをしいる業務を3つあげて下さい?
・部下でも出来る業務を3つあげて下さい?
定期的に見直さないと、ここで考えてもらったような業務は増え続けます。これらを思い
切って止める、或いは部下に任せるしか時間を空けられません。新しい事業計画を実行するために、決断が必要です。
では、次回は、PDCAの「C(シー:確認)」について詳しく書かせて頂きます。
