経営者のための読むコーチング 第12回「PDCAのC(シー:確認)」

  『経営者のための読むコーチング』シリーズは、経営上のいろんな決断の場面を想定して、その時、何を考え、何を決断するのか、読むだけで頭の整理をして、気づきを得て頂くことを目指しています。では、本題に移ります。

  前回は、PDCAの最初の「D(ドゥ:実行)」について書かせて頂きました。今回は、PDCAの「C(シー:確認)」について書かせて頂きます。

  事業戦略を実行した後、その結果はどのように確認すれば良いのでしょうか。中小企業では、一般的にやりっ放しの事業戦略がとても多い印象を受けています。特にワンマン経営者の場合にその傾向は強いように感じます。

  せっかく実行された事業戦略も、残念ながら殆どは目論見通りには達成されません。よほど上手く事が運んだ場合であっても、いくつかのチェックポイントを設けて、細かな見直しが必要です。大がかりな事業戦略ほど、より細かくチェックする項目を設けてその進捗状況を把握しなければなりません。マイルストーンとも言います。そして、当所の計画とのズレを把握し、軌道修正する仕組みが必要です。
  意外とこの作業は地味で、面白くないので、ついつい放置されてしまい、結果、数ヶ月か半年後に、また、別の事業戦略が重ねて実行されることになります。きちんと計画とのズレを把握してないので、上手く行かなかった理由も社内で共有されることもなく、良い経験として今後に活かされることもなく、単純に上手く行かなかったという、大変もったいない結果となってしまいます。

  では、この軌道修正の仕組みとは、何でしょうか。それは、「早い月次決算」と「月初の経営会議」です。

  細かな数字まで把握しなくても、ポイントとなる数値を毎月、出来るだけ早い段階で把握できれば、ズレの認識が高まります。そのために、今あるデーターを最大限活用して下さい。もし、上手く数字が把握できないようであれば、一手間かけて早く把握する仕組みを作って下さい。

  そして、そのズレを把握できれば、これも、できる限り早く社内で共有し、何が上手く行かなかったのか、あるいは、なぜ上手く行ったのか、その原因を把握して下さい。経営会議では、上手く行かなかった犯人捜しの時間ではなく、ズレの原因を修正する方法について翌月に向かって何をするか、よく話し合って下さい。家族だけの職場であっても、例え10分でも、毎月、月初に経営会議を実施することは、とても大切なポイントです。

  また、経営会議では、経営者の思い込みやフィルターにも気を付けて下さい。少し違った視点からの意見を率直に言える環境を心がけることがポイントです。外部のコンサルタントを入れることも役に立ちます。

では、お尋ねします。

・月初に前月の結果を把握できない理由は何ですか? 

・多少荒くなっても、とにかく早く把握できる数字は何ですか? 

    ・月初に経営会議をやらない理由は何ですか?

  これらの軌道修正の仕組みは、決して難しいものではないのですが、その重要性に気がつかなくて、後回しになってしまっています。コツコツと毎月、実行していけば、確実に業績に結びついていきます。やりっ放しからの卒業です。

  では、次回は、PDCAの「A(エー:改善行動)」について詳しく書かせて頂きます。

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