『経営者のための読むコーチング』シリーズは、
経営上のいろんな決断の場面を想定して、その時、何を考え、何を決断するのか、
読むだけで頭の整理をして、気づきを得て頂くことを目指しています。
では、本題に移ります。
京都には200年を超える老舗企業がたくさんあります。
私どものお客様にも数多く十数代目の社長がおられます。
脈々と経営を引継、事業を継続されるのは大変なことです。心から敬服しています。
さて、今回は、そんな大変な経営承継の場面です。
先代から経営を承継することは、
十数代目であっても二代目、三代目であっても基本的には同じような悩みを抱えられます。
そう言う私も会計事務所の二代目経営者です。
ある時、三代目経営者になる予定の28歳の方から質問されました。
「経営者になるって何をすることですか?」
「対外的なお付き合いに顔を出して、地域や同業の経営者と付き合うことでしょうか?」
突然の質問だったのと、適当に答える内容では無かったので、
咄嗟にその場で何と答えたかは、忘れましたが、
後日、改めて経営承継についてお話する場を作って頂いたのを記憶しています。
確かに、事業に関わって日が浅く、会社の全貌も分からず、
さらに先代経営者とのコミュニケーションも希薄な状況では、
悩む以前に、何をして、何ができて、何をしなければならないのかも
全く分からないのも無理はないです。
このような場面で、後継者の方や初めて会う経営者の方にいつも聴いているのは、
次のようなことです。
・御社のビジネスモデルを簡単に説明して頂けますか?
・難しいことではなく、何を仕入れて、何を売って、何で利益を上げていますか?
・そのビジネスモデルの特徴、他社との違いを教えて下さい?
いかがですか。しっかりした経営者は、この質問にすらすらと答えられます。
簡潔にも説明して頂けるし、こちらからさらに質問すると、より詳しくお話して頂けます。
一方で、この質問に困られた方は、
まずは、社内の状況を見渡して、この質問に答えられるようになるのが経営承継の第一歩です。
その時に、「人・物・金・情報」に分けて会社の状況を把握されると良いでしょう。
会社のビジネスモデルの特徴が見えてくると、その先の事が気なってきます。
今後起こりうる社内外の環境の変化にどう対応するか、
何が課題か、今まで意識してこなかったことが気になってきます。
ここで、将来の可能性を感じて、やる気が高まってくればしめたものです。
では、次回は、その先の後継者としてのゴールについて書かせて頂きます。
